森山裕・自民幹事長
少数与党として厳しい政権運営が続く自民党は9日の党大会で、夏に迫る参院選に総力を挙げる姿勢を打ち出した。出席した鹿児島県関係国会議員らは「何としても勝利する」と意気込みを新たにした。
森山裕幹事長(衆院鹿児島4区)は情勢報告で、大敗した昨年の衆院選について「党として率直に反省しなければならない」と振り返り、「結果を受け止め、各党に丁寧な説明を図り課題に取り組み、比較第1党の責任を果たす」とした。参院選を巡っては「党の総力を結集し何としても勝利し、日本の平和と安定を守り抜く」と述べた。
出席した党県連の野村哲郎選対委員長(参院鹿児島選挙区)は石破氏の総裁演説について「防災にかける思いなど非常に熱がこもっていた」と評価。参院選への機運も高まったとし「鹿児島も何が何でも勝たなければならない」と話した。
終了後の参院選候補者への公認証交付では、鹿児島選挙区の園田修光元参院議員(67)も石破首相から受け取り「責任の重さを改めて感じた」。自民の尾辻秀久参院議員の三女で、立憲民主党の推薦を受け無所属で立候補予定の尾辻朋実氏(44)について「正々堂々と戦うのみ。経験を生かし即戦力として介護や医療、農業の問題に取り組む」と語った。