ネット中継も…488億円まで膨らんだ新総合体育館計画で鹿児島県議会が集中審査 推進陳情2件、見直し陳情1件

2025/03/12 21:30
新総合体育館建設予定地のドルフィンポート跡地=1月10日
新総合体育館建設予定地のドルフィンポート跡地=1月10日
 鹿児島県議会文教観光委員会は13日午後、事業費が488億円に膨らんだ県の新総合体育館計画について集中審査する。県は議会の理解が得られれば、6月定例会に設計費用を提案する方針。3月定例会に事業推進、見直しを求める陳情がそれぞれ出されており、判断が焦点となる。委員以外の県議の質疑を認め、インターネット中継もする。

 推進陳情は2件。提出者は鹿児島市商店街連盟など4団体と、県屋内スポーツ競技団体。中心市街地への経済波及効果、現在の県体育館の老朽化や狭さを理由にバスケットボールコート6面分の競技フロア面積の維持などを訴える。

 見直しを求める陳情は1件で、鹿児島市の建築家政所顕吾氏が提出した。財源確保策で未利用財産の売却益を充てる妥当性や、今後も事業費が膨らんだ際の対応について県民が納得できる説明を求めている。施設規模や建設場所も抜本的に見直すよう主張する。

 県は新体育館事業で、コスト削減のため固定席を千席減らすほか、民間事業者に資金調達から整備・運営までを包括発注するPFI手法を取りやめる方針。現在の県体育館と県武道館の敷地(いずれも県有地)を売却して充当するとしている。

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