知人女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交の疑いで2月14日に書類送検された鹿児島県警の安部裕行・前捜査2課長(29)について、警察庁は12日までに「当庁から出向した県警幹部である職員が捜査の対象となったことは、県警に対する信頼を損ねるもので遺憾」との見解を示した。南日本新聞の取材に書面で答えた。回答は10日付。
安部前課長は2023年8月に県警に出向。仮に処分が必要になった場合、同庁と県警のどちらが主体になるか問うと、「県警において、明らかとなった事実関係に即して適切に対処するものと承知している」と回答した。同庁には2月20日にメールで質問していた。
現在、捜査2課長は津曲博之刑事部参事官(59)が兼務している。県警は今後の2課長人事について「警察庁とも協議の上、調整する」との認識を示している。
同庁人事課に対し、職員を出向させる意向の有無を問うと、「個別具体的な人事についてお答えすることは差し控える」とした。