鹿児島県は13日、百日ぜきの患者が今年に入って9日までに25人報告され、昨年1年間の3倍以上に増えていると発表した。
県感染症対策課は「ワクチン接種や、手洗いやマスク着用など基本的な感染対策を心がけて」と呼びかけている。
同課によると、10代が18人で最も多く、10歳未満5人、20代以上も2人いた。24年の患者数は1年間で7人だった。
百日ぜきは百日ぜき菌によって発生し、風邪のような症状から次第にせきが激しくなる。
患者のせきやくしゃみなどからの飛沫(ひまつ)感染、菌がついた手指や器物を介しての接触感染がある。大人は軽症が多いが、乳児は重症化のリスクがある。百日ぜきは2018年に全数把握の対象となった。同年の県内報告数は155人、19年728人、20年83人、21年3人、22年5人、23年7人だった。