人員配置基準満たさないのに報酬を不正請求 霧島市の放デイ運営NPO法人を新規利用受け入れ停止など行政処分 鹿児島県

2025/03/14 20:30
 鹿児島県は14日、霧島市で放課後等デイサービス事業所(放デイ)を運営するNPO法人霧島やまびこの会に対し、人員配置基準を満たさず報酬を不正請求したなどとして、児童福祉法に基づく行政処分を行ったと発表した。5月1日から半年間、新規利用の受け入れを停止し、報酬請求額を7割に制限する。11日付。不正請求に伴い、霧島市は576万9000円の返還を求める。

 県によると、同市国分新町の放デイ「ネロの家」は、サービス指定を受けた2022年4月から24年1月までの間、保育士などの有資格者が断続的に不足し、週40時間の常勤実態がないケースもあった。指定申請を巡っても、配置を予定していた常勤の児童指導員が空席になったことを県に報告していなかった。

 23年9月、「人員配置基準を満たしていないのではないか」との通報を受け、昨年3月までに実地指導と監査を計3回行った。理事長(78)は「自分の勉強不足が原因。欠員補充もうまくいかなかった。15人の利用者のため出直したい」と話した。

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