相次ぐ県警不祥事「真相は?」…「百条委」設置求める陳情22件、再び継続審査へ 自民、公明の賛成多数 3月定例会での参考人招致も見送り 鹿児島県議会

2025/03/15 11:47
鹿児島県議会
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 鹿児島県議会議会運営委員会は14日、相次ぐ県警不祥事を巡る調査特別委員会(百条委員会)設置を求める陳情を昨年12月に続いて継続審査とした。自民、公明両会派の賛成多数で決めた。

 自民県議団の寺田洋一議運部会長は「常任委員会で引き続き審査を行い、状況次第では設置を検討するとした考え方を変えるほどの変化はない」として継続審査を求めた。県民連合の福司山宣介会長は県警捜査2課長が不同意性交容疑で書類送検された事件に触れ、「県民の信頼は回復していない」と採択を訴えた。

 県警不祥事を巡る陳情は計22件。最大会派の自民が現時点での設置見送りを決めた昨年9月以降に相次いで提出された。



 鹿児島県議会総務警察委員会(西村協委員長)は14日、相次ぐ県警不祥事に関し、3月定例会の会期中には参考人招致しない方針を決めた。西村委員長は「時間の問題や相手側の意見もある」とした。

 同日の委員会で、県民連合の湯浅慎太郎委員が枕崎署の盗撮事案と霧島署のストーカー事案に関連する参考人を招致するよう要求。2024年10月に調査特別委員会(百条委員会)設置を求める決議案が議会で否決された経緯を振り返り、「総務警察委で議論を尽くすことになった」と必要性を訴えた。

 委員会は、意見をまとめるために約20分の休憩を取った上、再開直後に見送りを決めた。

 参考人招致を巡っては、24年12月の同委員会に前首席監察官ら3人が出席。一部会派や県議らから百条委設置を求める声が上がっているが、最大会派の自民党県議団などの反対により見送られている。

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