〈資料写真〉合格発表の紙を張り出す教員=13日、鹿児島市の鹿児島商業高校(写真と本文は関係ありません)
合格発表が13日あった2025年度鹿児島県公立高校入試で、甲南高校(鹿児島市)が、中学校に不合格者を内示する際、複数校の受験生の番号が漏れていたことが分かった。生徒数は明らかにしていない。
甲南高によると、学校の公式ブログで合格発表した際、中学校から不合格を伝えられていなかった生徒が、自分の受験番号が掲載されていないことに気付いた。生徒の連絡を受けた中学校が指摘し、発覚。宮田俊一校長は同日中に受験生の保護者、中学校に謝罪した。
県教育委員会によると、県内の公立高では、希望する中学校に対し、発表前に不合格者の受験番号を電話や書面で内示している。中学校は、不合格だった生徒に対する配慮として、事前に結果を伝えるケースが多いという。
甲南の宮田校長は「生徒を傷つけてしまい申し訳ない。同様のミスが起こらないように、チェック体制を検討してく」と話した。県教委は、21日に入試の2次選抜を控える高校へ注意を呼びかけた。