施政方針を述べる八板俊輔市長=2月28日、西之表市役所
鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備に伴う米軍再編交付金について、同市は14日の市議会一般質問で、交付4年目となる2025年度を含め、これまでに75事業を立案したと報告した。このうち22事業は3月末までに完了する見通し。
同交付金は、自治体の協力度合いや基地整備計画の進展に応じ、交付期間などが決まるとされ、馬毛島の場合は原則10年間。防衛省の発表によると、最大交付額は初年度の22年度が7億7700万円で、23、24年度は各20億7200万円だった。市は25年度も前年度と同額を見込んでいる。
24年度末までで完了する事業は、電子地域通貨システム導入や学校遊具整備、市民体育館トレーニング器具購入、各種証明書のコンビニ交付など。八板俊輔市長は基地整備の工期が3年延長されたことを踏まえ、改めて「交付期間や金額の見直しが必要だ」とし、防衛省側に協議を求める考えを示した。