最高裁が町側の上告棄却 補助金不正受給問題、屋久島町長が損害賠償135万円支払いへ「決定に従い対応」

2025/03/17 21:03
屋久島町役場
屋久島町役場
 鹿児島県屋久島町口永良部島の簡易水道施設工事の補助金不正受給を巡る訴訟で、最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は、町側の上告を棄却する決定をした。荒木耕治町長に135万円の損害賠償を請求することを認めた二審福岡高裁宮崎支部の判決が確定した。決定は13日付。

 補助金の不正受給を巡っては、町が2021年3月、工事の一部が未完成だったにもかかわらず、虚偽の内容を含む報告書を県に提出。国庫補助金のうち、約1500万円と加算金の返納を命じられ、国に計1667万円を納付した。

 元町議が22年8月、町に対し、町長と副町長、当時の担当課長に計約1667万円の損害賠償を請求するよう求めて鹿児島地裁に提訴。地裁は3人に135万円の支払いを請求するよう町側に命じた。町側が控訴し、福岡高裁宮崎支部は地裁判決の一部を取り消し、町長に対してのみ同額を請求することを認めた。

 町によると、上告棄却を受け入れ、町長が支払う方針。「主張が認められず残念に思う。今後は決定に従い対応する」としている。

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