九州電力の申請を審査する原子力規制委員会=18日、東京・六本木
原子力規制委員会は18日、審査会合を開き、九州電力川内原発1、2号機(薩摩川内市)の使用済み燃料プール共用化と、冷却した使用済み燃料の運搬用容器の設置工事に関する設計・工事計画認可申請を審査した。申請書で、容器の基数に誤記があることが分かり、九電側が陳謝した。
申請は1月。九電の説明では、2号機に設置予定の運搬用容器は「1基」としていたのに、申請書は「2基」と記載されていることに規制委側が気付いた。九電担当者は「なぜ誤記載が残った状態で申請してしまったのか原因究明する」と説明。調査を終え次第、申請書の補正を行うとした。
規制委側は九電の申請で誤記が続いているとし、「効率的な審査に影響を与えかねない。しっかり原因対策してほしい」と指摘した。補足説明資料の充実や必要な補正を求め、新たな論点があれば審査会合を再度開き確認する。