鹿児島県立病院局は19日、スマートフォンのながら運転で歩行者にけがをさせ有罪判決を受けた同局の40代係長級職員が失職したと発表した。禁錮刑以上に処せられた場合は失職する地方公務員法に基づく。同局で職員が該当し失職するのは初めて。
起訴状などによると、職員は県立病院に勤務する女性看護師。看護師は昨年7月、スマートフォンを見ながら軽乗用車を運転し、道路左側の路側帯を歩いていた女性をはね、外傷性くも膜下出血など加療約3カ月のけがをさせ、過失運転致傷罪で起訴された。今月18日に禁錮1年2カ月、執行猶予3年の判決が確定した。
県立病院局は19日付で全職員に一層の交通法規順守と安全運転を求め、「再発防止に向け、あらゆる機会を通じて注意喚起を徹底していく」とコメントした。