連合鹿児島の推薦決定後、報道陣の取材に応じる尾辻朋実氏=19日、鹿児島市
連合鹿児島は19日、鹿児島市で執行委員会を開き、夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)で立憲民主党の推薦を受け無所属で立候補予定の尾辻朋実氏(44)を推薦すると決めた。近く政策協定を結び、連合本部に推薦を申請する。
下町和三会長は終了後、「社会保障や女性、子育てといった社会の隅々まで光を当てる意思があり、まだ40代で長く仕事ができる。ずっと続く自民の議席を変える好機」と説明した。
尾辻氏は自民党の尾辻秀久参院議員の三女。自民公認候補の公募に手を挙げた経緯もあり、当初は異論もあった。下町会長は「自民の議席減を目指す意思は統一されている」と強調。一方、傘下組織内には「まだまだ不安がある」とし、「一番いいのは本人と会って話をつくる機会をたくさんつくることだ」と述べた。
28日の「5者会議」で推薦を報告し、意見を取りまとめたい考えを示した。
推薦決定を受け、尾辻氏は執行委であいさつした。報道陣の取材に「無所属で一人で戦う覚悟だった。大きな組織の皆さんに推薦をいただけた意義は非常に大きい」と感謝した。
鹿児島選挙区は自民が元参院議員の園田修光氏(68)の公認を決めたほか、共産党が擁立を目指している。