太鼓の演奏や大漁旗に見送られ、出港する「結Lineこしき」=20日、いちき串木野市の串木野新港
薩摩川内市の甑島といちき串木野市を結ぶ甑島商船の新造フェリー「結Lineこしき」が20日、就航した。甑島からの第1便が到着した串木野新港で記念イベントがあり、多くの市民らが出迎えて祝福した。
約160人を乗せた第1便は午前10時20分、薩摩川内おどり太鼓の演奏や大漁旗に迎えられて入港。乗船した薩摩川内市上甑の森尾元太さん(31)は「客室がきれいで、乗り心地も景色も良かった」と話した。
両市の市長らがテープカットで祝った後、同11時15分に約100人を乗せた折り返し便が出港した。両便の乗客にはオリジナルのデザインが入った記念の水筒が贈られた。
港では地元特産品を販売するマルシェやマグロの刺し身の振る舞い、舞台発表もあり、多くの人でにぎわった。恐竜の着ぐるみも登場し、4月1日に甑島にオープンする博物館「甑ミュージアム」をPRした。
新フェリーは老朽化した「ニューこしき」の後継。定員358人。キッズスペースや授乳室、大型のエレベーターを備える。甑島と串木野新港を1日2往復する。