感謝状を受け取った川俣育美さん(中央)と黒崎紗彩さん(左)=21日、出水市の出水警察署
鹿児島県警出水警察署は21日、SNS型ロマンス詐欺を未然に防いだとして、出水市の鹿児島銀行米ノ津支店の主任、川俣育美さん(56)と店頭営業、黒崎紗彩さん(24)に感謝状を贈った。
2月下旬、同支店を訪れた女性客から、LINE(ライン)で知り合った人に、海外からの引っ越しの保証金約80万円を振り込んでほしいと依頼があった。
対応した黒崎さんは、振り込みを急いでいる点や外国人の口座名義などを不審に思い、川俣さんに相談。詐欺の可能性が高いと判断し、川俣さんが出水警察署へ通報した。
緒方康宏署長から感謝状を受け取った川俣さんは「最近はATMで知らない人の口座に振り込む人が増えている。窓口で振り込もうとしたから詐欺を止められた」。黒崎さんは「これからももっと気を配り、お客さまの大切な資産を守りたい」と語った。