違うだろぉ~!…その叱責、イエローカードです 子どもに好評「褒められて頑張れた」、指導者も効果実感 怒らないミニバス大会を初開催

2025/03/24 07:03
選手をハイタッチで迎え入れる指導者=鹿児島市の広木小学校
選手をハイタッチで迎え入れる指導者=鹿児島市の広木小学校
 監督やコーチが選手を褒めることを目的にした小学生のミニバスケットボール大会が15日、鹿児島市で開かれた。会場となった広木小学校体育館には、「ナイスプレー」「よく頑張った」など選手のプレーをたたえる声が響いた。

 市内外6団体の児童ら約140人が参加した「エムズ杯」。中高生向けに教室を開いている松山隼人さん(47)=同市紫原7丁目=が、指導者に子どもとの接し方を見つめ直してもらおうと初めて企画した。

 計4クオーターのうち第2クオーターと第4クオーターで指導者が褒めることしかできない特別ルールを設定。試合中に叱ったり、強い言葉をかけたらファウルとなり、2回で退場しなければならない。

 監督たちは「最高だよ」「ナイスシュート」と前向きな言葉をかけて選手を鼓舞。広木ミニバスケットボールクラブの佐藤岳大監督(34)は「普段より伸び伸びプレーし、いろいろなことをスポンジのように吸収してくれた」と効果を実感した様子だった。

 知覧小の射手園明澄空(あすら)さん(12)は「褒めてもらったことで頑張れた。流れが悪くても監督の一言で持ち直せた」と話した。

 大会後は短大生らが審査したベストコーチ賞を2チームに贈呈した。松山さんは「子どもが気持ち良くプレーできる大会にしたかった。コーチや保護者の協力のおかげでいい大会にできた」と感謝した。

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