鹿児島市消防局から感謝状を贈呈される嶽小原千佳さん=同市山下町
鹿児島市消防局は19日、大竜町の児童発達支援施設で倒れた20代女性保育士を救護したとして、日置市伊集院町の保育士、嶽小原千佳さん(33)に感謝状を贈った。
嶽小原さんは昨年10月16日昼過ぎごろ、勤務中にバタンという音を聞き、施設の入り口で倒れている同僚を発見。周りの職員に119番通報や子どもたちに見えないようパーティションの設置を指示し、一時心肺停止状態になった同僚に、救急車の到着まで心肺蘇生した。
女性はその後、回復し元気に働いているという。嶽小原さんは「助かって安心した。当時は子どもたちがパニックにならないよう、落ち着いた対応を心がけた」と話した。今回の経験から職員の家族構成や緊急連絡先を情報共有する必要性を実感し、名簿一覧を作成したという。