鹿児島県警は26日、約1年5カ月~約2年にわたり駐車違反金を滞納したとして、鹿児島市の男女3人から現金計4万1100円を差し押さえたと発表した。県警が滞納者宅を訪れ現金を徴収したのは初めて。
対象者はいずれも同市の20代男性、40代男性、20代女性。3人はそれぞれ2023年3月、7月、10月に車で駐車違反をした。
県警はこれまで、違反金の納付命令書や催促状などを送付していた。再三の督促にも応じず、差し押さえる口座に預貯金もなかったため、25年3月25日、国税徴収法に基づき、県警交通指導課の捜査員が3人の自宅を訪問。現金1万1300円、1万8100円、1万1700円を徴収した。
同課によると、県内では24年末時点で約380件、380万円の滞納がある。同課の松元勝一理事官は「悪質な滞納者に対しては厳正に徴収していく。逃げ得は許さない」と話した。