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JA鹿児島県信連(鹿児島市)は28日、融資などを担当していた30代男性職員が、取引先などの個人情報約500件を流出させたほか、定期貯金作成名目で現金200万円を着服していたとして、同日付で懲戒解雇したと発表した。
県信連によると、今年1月ごろ、元職員が私用携帯に登録していた取引先やJAグループ関係者らの氏名・電話番号などを貸金業者へ漏らした。昨年4月ごろには、業務上で知り合い交流のあった個人1人に定期貯金の作成を依頼し、預かった現金を着服した。
貸金業者を名乗る人物から県信連に返済督促の電話があり、今年2月27日に元職員へ確認したところ漏出が発覚。関係先へ謝罪と経緯を説明する中で着服も判明した。元職員は「借金があり貸金業者から脅され漏らした」と説明、着服した現金は返済やギャンブルに充てたという。
元職員らが着服した全額を弁済、情報漏出による被害は現時点で確認されておらず、刑事告訴しない方針。
青山健司理事長は「再発防止に向けた態勢を一層強化し、信頼回復に取り組む。取引内容に不審な点があれば問い合わせてほしい」とコメントした。県信連管理部(平日午前9時〜午後5時)=099(258)5210。