野党系5者会議、参院選・尾辻氏支援は玉虫色の結論「連合の推薦方針を尊重」 自民公募に手を挙げた経緯がネック…「統一候補」とならず 鹿児島選挙区

2025/03/29 06:03
「5者会議」の対応を報道陣に説明する連合鹿児島の下町和三会長=28日、鹿児島市
「5者会議」の対応を報道陣に説明する連合鹿児島の下町和三会長=28日、鹿児島市
 連合鹿児島を柱とする野党系組織「5者会議」は28日、夏の参院選鹿児島選挙区に無所属で立候補予定の尾辻朋実氏(44)の支援について、推薦する連合鹿児島の方針を尊重して対応することを決めた。鹿児島市で開いた会合で確認した。

 自民党の公認候補の公募に手を挙げた経緯のある尾辻氏の政治信条に懸念が強いことなどから各団体の対応は割れ、玉虫色の結論になった。前回2022年の参院選は、立憲民主党が擁立した候補者を「統一候補として支援する」とした。

 5者は他に立民、国民民主、社民3党の県組織、県議会会派の県民連合でつくる。尾辻氏に関し、立民は党推薦、連合鹿児島も19日に推薦を決めた。独自候補擁立を一時模索した国民民主県連は「応援しない」と決め、社民県連合は未定。

 会合終了後、連合鹿児島の下町和三会長は「各団体の考えに強弱はあるが、自民の議席を覆すという方針は一致している。後ろ向きではない」と説明。「5者会議や連合鹿児島は尾辻さんの応援団の一つ。年齢や政治に対する思いから支援に広がりのある候補者であり、十分に戦っていける」と述べた。

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