2023年3月、降下直前に立ち上がり合図を待つ陸自隊員=喜界島上空
陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団は27日、鹿児島県喜界島で4月14~19日に降下訓練を行うと明らかにした。陸自隊員延べ約265人が航空機からパラシュートを使って町有の牧草地に降下する内容。喜界島での実施は2023年から3年連続となる。
ヘリコプターなどを使って高度約1200~4000メートルから降下し、島内上空を滑空しながら百之台周辺牧草地(喜界町嘉鈍)に着地する。14日は空自入間基地(埼玉県)を離陸した輸送機C130またはC2から約15人、15~19日は百之台周辺牧草地と上嘉鉄野球グラウンドを離陸した陸自輸送ヘリCH472機から各日約50人が断続的に降りる。
降下訓練は午前11時~午後6時45分を予定し、民間機の離発着がある時間帯は避ける。8~26日の期間中、隊員約30人が島内外周道で行進訓練も実施する。武器は携行しない。
塩田康一知事は27日、住家の上空を避けて飛行するなど住民の安心・安全確保を求める要請書を第1空挺団長宛てに出した。喜界島では23年3月に米軍機も参加して初めて実施し、24年5月は陸自のみで行った。