鹿児島市立病院
鹿児島市立病院は入札が2度不調となった2025年度以降の医療事務の業務委託について、3月までの委託先と1年間の随意契約を結んだ。26年度以降は、25年度の早い時期にあらためて入札を実施する。
医療事務業務は診療報酬の請求や患者の受け付けなどで院内で約100人が働く。同病院医事情報課によると、随意契約の金額は4億4345万円。「業務に支障が出ないよう、これまでの委託先と契約を交わした」とする。
入札不調は、人手不足や人件費高騰が影響したとみられる。病院は業者へのヒアリングなどを行い、25年度の早い時期に26年度からの複数年契約で入札を実施する計画で、25年度の病院事業特別会計予算に28年度までの16億3946万円の債務負担行為を設定した。医事情報課の片野田康之課長は「利用者に迷惑をかけずに年度を迎えることができた。多くの業者が入札に参加できる仕様をつくりたい」と話した。