〈資料写真〉霧島連山・新燃岳=霧島市国分上野原テクノパークから
鹿児島地方気象台は31日、噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げた霧島連山・新燃岳の解説情報を発表した。火山性地震は午後4時までに4回と急減し、火山性微動も観測されなかった。引き続き火口から4キロを警戒範囲とし、大きな噴石などへの警戒を呼びかけている。
気象台によると、新燃岳は昨年10月下旬ごろから火口直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返し、今月28~30日に1日200回を超えるなど、一時的に急増した。
新燃岳近くの傾斜計では、30日午前2時50分ごろに山体の膨張を示す地殻変動がみられ、警戒レベルを上げた。
その後、傾斜計や火口周辺の地熱域に特段の変化はないが、人工衛星を使った観測では、昨年11月ごろから地下の膨張を示すと考えられる動きが続いており、気象台は、新燃岳の火山活動は高まった状態としている。