下甑手打診療所に赴任する橋野伸医師=薩摩川内市役所
鹿児島県薩摩川内市の下甑手打診療所に、下甑島の鹿島地区出身の橋野伸医師(34)が着任した。甑島の医師確保のため、市が2008年度に創設した奨学金制度を活用した初の事例。1日に市役所で辞令交付式があり、故郷の医療を支える決意を新たにした。
旧鹿島中学校を卒業後に鶴丸高校、鹿児島大学に進んだ。救急が専門で、主に東京の病院で勤務してきた。橋野さんは「生まれ育った故郷の医療に貢献するのが夢だった。島民の心に寄り添い、力を尽くす」と抱負を語った。
田中良二市長は「地元で島民の健康のために貢献してもらいたい」と期待した。