鹿児島県警は3日、県内で2024年に資金獲得を目的とした犯罪で摘発された「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」のメンバーは計95人だったと明らかにした。このうち交流サイト(SNS)上の闇バイト募集を通じて加担したのは43人としている。
県警組織犯罪対策課によると、警察庁が示す主な5罪種に当たるのは45人。詐欺が33人と最多で、窃盗と薬物事犯が各6人。強盗や風営法違反はいなかった。
5罪種以外で犯罪収益を入金する口座の譲渡や資金洗浄などに関わったのは50人だった。罪種別でみると、犯罪収益移転防止法違反42人が最も多く、組織犯罪処罰法違反6人、賭博2人と続いた。
闇バイト関連の43人のうち、主な5罪種の該当者は7人だった。残り36人は口座譲渡や資金洗浄などに関与していたとしている。
同課の冨ケ原閣一理事官は「取り締まりを一層強化していく。闇バイト募集には十分気を付けてほしい」と呼びかけた。