看護職不足の解消につなげたい…鹿児島大医学部が入試に「離島枠2人」創設へ 持続可能な島しょ医療や大学進学の拡大狙う

2025/04/06 21:03
鹿児島大学病院
鹿児島大学病院
 鹿児島大学は4日、医学部保健学科看護学専攻の入試で、県内離島出身者を対象に自己推薦型選抜の離島枠を新設すると発表した。募集は2人で、2027年4月入学の受験生から実施する。離島から大学へ進学する機会を広げ、島しょ部の看護職不足解消につなげるのが狙い。鹿大が離島枠を設けるのは初めて。

 出願できるのは、県内離島の高校を卒業した人か、離島の小学校や中学校などを卒業・修了後に県内の高校を卒業した人。いずれも卒業見込みも含む。大学入学共通テストや講義型試験、面接などの総合得点で選抜する。原則として、卒業後すぐ県内離島の病院で3年以上勤務することが求められる。

 看護学専攻の現定員は80人。離島枠新設によって高度な実践力を備えた看護職を毎年離島へ輩出できるようになり、持続可能な医療体制の構築に貢献できるとしている。離島では教育資源が限られて大学進学への壁があるため、将来的な進学率向上も見込まれるという。

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