世界自然遺産の島・奄美の希少動物を捕食するノネコ 24年度の捕獲数は146匹 環境省「順調に生息数減っている」

2025/04/08 06:04
アマミノクロウサギをくわえて運ぶノネコ=2008年6月、宇検村(環境省提供)
アマミノクロウサギをくわえて運ぶノネコ=2008年6月、宇検村(環境省提供)
 環境省は7日、奄美大島で野生化した猫(ノネコ)を2024年度は146匹捕獲したと発表した。前年度より捕獲エリアを115平方キロメートル広げたが、捕獲数は15匹減った。アマミノクロウサギなどの希少種の保護を目的に18年度から捕獲を進める同省は、「ノネコの生息数は順調に減ってきている」としている。

 同省は捕獲エリアを順次広げてきた。24年度は龍郷や秋名地区を追加し、島の約8割に当たる589平方キロメートルにわなを仕掛けた。開始当初と比べると、山中のカメラにアマミノクロウサギやオオトラツグミが写る頻度は増えており、生息数は回復傾向にあるとみている。25年度は捕獲エリアを島内全域に広げる。

 18年度に推計した山中に生息するノネコは600〜1200匹。これまでに727匹捕獲し、ほとんどを県内外の希望者に譲渡している。

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