無人駅の窓口を改装、J3鹿児島ユナイテッドFCの交流施設「ゆなべーす喜入」登場 JR九州や地元と連携、軽食やグッズ販売

2025/04/08 10:13
14日にJR喜入駅舎にオープンする交流拠点「ゆなべーす喜入」=6日、鹿児島市
14日にJR喜入駅舎にオープンする交流拠点「ゆなべーす喜入」=6日、鹿児島市
 鹿児島市は14日、JR喜入駅に地域の交流拠点「ゆなべーす喜入」を開設する。無人駅となった旧切符販売窓口を改装し、飲み物や軽食を提供する。喜入地区に練習施設があるサッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)、JR九州、地域住民と連携し、にぎわい創出と交流人口拡大を目指す。

 交流拠点は約25平方メートルで鹿児島Uと、リユースパソコン販売を手がけるエヌ・ケイ・カスタマイズ(同市)が共同企業体を組み運営。窓口はクラブカラーの紺と白で、店内には芝生風の床や木目調のカウンター席(4席)を設ける。タオルやユニホームなどクラブのグッズも販売し、同拠点限定商品も登場予定。

 飲食物の注文時には、選手の背番号と似顔絵入りの番号札を使用し、親しみを演出する。同社の久保健一郎社長(44)は「サポーターだけでなく、地域の皆さんにも気軽に立ち寄ってもらいたい」と話す。

 市は23年3月に旧5町の活性化に向け、「地域と共に創るまちづくりプラン」を策定。喜入地域では、旧麓(もとふもと)地区の交流館「陽だまり」の運営支援や、喜入駅の整備を進めてきた。陽だまりには5日から同館限定の鹿児島Uのカプセル玩具が設置され、旧麓自治会の金子藤登会長(70)は「若者や観光客が立ち寄るきっかけになる」と期待する。

 「地域資源の魅力を最大限に生かすためには、地域ブランドの構築が不可欠」と市喜入支所の山口庸夫総務市民課長(59)。今後も住民やクラブ、JR九州と連携を深め、「喜び入るまち」をキーワードに地域を盛り上げる考え。同支所は、駅から周辺施設への回遊性向上を図るため、今年度中にレンタサイクルの導入も予定している。ゆなべーすは9~11日にプレオープン。営業時間は当面午前10時~午後5時で不定休。
(結果詳細は南日本新聞でご覧になれます)

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