待ってた備蓄米、でも3000円台…鹿児島県内でも店頭販売始まる

2025/04/10 14:16
店頭に並んだ備蓄米を手に取る買い物客=10日、鹿児島市のAコープ桜ケ丘店
店頭に並んだ備蓄米を手に取る買い物客=10日、鹿児島市のAコープ桜ケ丘店
 コメ価格高騰を受け政府が放出した備蓄米の販売が10日、鹿児島県内の小売店でも始まった。全国ではコメ5キロ当たりの平均価格が13週連続で値上がりし4200円を超える中、3000円台の値札が付く。買い求めた客からは「今後も安定して出回って」「備蓄米にしては高い」などの声が聞かれた。

 鹿児島市のAコープ桜ケ丘店では、仕入れた備蓄米の半分近い約150袋(5キロ)を店頭に並べた。備蓄米との表記はないものの、普通米3650円、BG無洗米3758円で販売する。産地はいずれも新潟県で24年産。JA県経済連が1回目の入札で確保したもので系列店に卸している。

 午前9時半の開店に駆け付けた同市紫原6丁目の松尾照男さん(80)は「物価高騰で生活費の負担が増す中、ありがたい。いつでも買えるようにして」と要望。一方で、高騰前を知る60代女性は「3000円台はありがたいが、備蓄米はもう少し安いと期待していた」とがっかりしていた。

 同店の前野研二店長(47)は「初日の客の反応は良かった。備蓄米の品質は販売中の他のコメと変わらない。安心して食べてほしい」と話した。

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