書店が消えた古里に本を選ぶ楽しみを…伊佐市出身の絵本作家が期間限定の本屋オープン 「人生変える一冊と出合って」

2025/04/13 11:38
ワークショップを開くかこいかぐみさん(中央)=2024年5月、東京都
ワークショップを開くかこいかぐみさん(中央)=2024年5月、東京都
 書店の消えた古里の子どもたちに、本選びの楽しみを-。鹿児島県伊佐市大口山野出身の絵本作家・イラストレーターかこいかぐみさん(42)=名古屋市=が19、20日、伊佐市大口の商店街に「こどもの本屋さん」をオープンする。幼児から高校生向けの絵本や児童書、文庫約30種類150冊以上を並べる。

 ネット販売や電子書籍の普及などで、全国的に書店の閉店が相次ぐ。かこいさんは「絵本に親しむ文化、楽しむ環境を残そう」と各地で期間限定の書店や絵本に関するワークショップを開いてきた。古里の伊佐市でも2023年5月に本屋が消えたことを受け、初めて企画した。

 会場はレンタルスペースCOCO(同市大口元町13の12)で、営業時間は19日午前10時半~午後7時半、20日午前10時~午後3時。お薦め本の紹介やプリンの販売もある。

 「目的の本の隣で、人生に大きな影響を与えるような本と出合えることもある」とかこいさん。「子どもだけでなく、大人も歓迎。一人でゆっくり選んだり、家族や友達と楽しんだりしてもらえたら」と話す。

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