〈イメージ〉学校の教室
鹿児島県教育委員会は15日、長島町立小学校に勤務していた女性教諭(40)が2024年10月に窃盗の罪で有罪判決を受けており、地方公務員法に基づき失職していたと発表した。元教諭は事案を所属校に報告しておらず、失職後も約4カ月間、教員として勤務していた。
県教委などによると、元教諭は20年度から同校で勤務。24年1月下旬、出水市内のコンビニエンスストアでおにぎりなど8点を盗み、窃盗容疑で在宅起訴された。同10月上旬に懲役10カ月、執行猶予2年の判決が確定し、失職した。
さらに、元教諭は今年2月下旬、同町内のコンビニで菓子パンなど17点を盗んだ疑いで逮捕、起訴された。この事案を受けて県教委が調査していたところ、外部から所属校に情報提供があり、元教諭が執行猶予中であることが発覚した。県教委は「報告するよう指導しているが、なかった」としている。
県教委はこのほか、わいせつ行為をしたとして大隅地区の中学校男性教諭(42)を4月15日付で懲戒免職とした。教諭は24年度、県内で面識のある被害者の体を触るなどした。25年2月中旬、所属校が事案を把握。教諭は「好意があり、触りたい欲求をコントロールできなかった」と説明しているという。
25年度の懲戒処分は初めて。昨年度は指針を定めた07年度以降で最多の28件だった。中島靖治教職員課長は「危機的状況との認識のもと、不祥事根絶への取り組みを徹底していく」とコメントした。