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同居する妻の首を締め殺害したとして、殺人の罪に問われた阿久根市大川、無職の被告男(78)は17日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、妻=当時(75)=が認知症で足腰が悪くなっていたことから、介護を不安に感じ無理心中を図ったと説明。「安易に犯行に及んだ意思決定は強い非難に値する」と指摘した。
弁護側は「苦しみ抜いた末の犯行で、真摯(しんし)に反省している」と主張。献身的な介護や刑を軽くするよう求める親族からの嘆願書、犯行直後に自殺を試みた態様などから情状を考慮するよう求めた。
起訴状などによると、被告は2024年8月27日午後9時半〜10時40分ごろまでの間、同市の自宅で妻の首を両手で絞め付け、窒息死させたとされる。