鹿児島県は17日、7~13日の「百日ぜき」の感染者が前週より12人増え、27人だったと発表した。今年の累計は97人となり、昨年1年間の14倍に上る。県は注意を呼びかけている。
県感染症対策課によると、10代が77人と最多で、10歳未満16人、45歳以上4人と続いた。
百日ぜきは百日ぜき菌が原因で、飛沫(ひまつ)感染する。風邪の症状が出て、せきが激しくなる。乳児は重症化しやすい。
2018年から全数把握の対象で、19年の県内報告数は728人だったが、新型コロナウイルス禍で激減。24年も7人にとどまった。同課は「ワクチン接種や、せきエチケットなど基本的な感染対策を徹底してほしい」としている。