鹿児島地裁
運転免許証の写しを偽造したなどとして、有印公文書偽造・同行使、道交法違反の罪に問われた、鹿児島刑務所の刑務官の被告男(32)は21日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審した。判決は5月22日。
検察側は論告で「悪質で巧妙な犯行。法を順守すべき刑務官だが規範意識が欠如している」と指摘。弁護側は家族が支える環境が整っているなどとし、執行猶予付き判決を求めた。
被告は2016年に免許証を紛失して以来、無免許の状態が続いていたといい、被告人質問で「軽い気持ちで、その場しのぎでごまかそうとした」「多くの方に迷惑をかけて申し訳ない」と述べた。
起訴状などによると、被告は21年9月、湧水町の自宅で、他人の運転免許証の写しに自身の名前や住所が書かれたテープを貼って偽装。フォークリフト技能講習の申込書にコピーを添付して提出した。また、24年7月24、25日は町内で、無免許で軽乗用車を運転したとしている。