「かわいい」地元民も驚き! アマミノクロウサギを間近で観察できるぞ、ミュージアムQuruGuruオープン 大和村

2025/04/22 16:00
屋内飼育場で飼育されているアマミノクロウサギの「ケンタ」=20日、大和村
屋内飼育場で飼育されているアマミノクロウサギの「ケンタ」=20日、大和村
 国指定特別天然記念物のアマミノクロウサギを間近で観察できる「アマミノクロウサギミュージアムQuruGuru(くるぐる)」が20日、大和村にオープンした。交通事故などでけがをした個体の野生復帰を目指す研究飼育施設で、現在は2匹を展示。暗くした屋内飼育場では夜行性のアマミノクロウサギの活動を観察でき、地元の人も「こんなにはっきりと姿を見るのは初めて」と驚いていた。

 アマミノクロウサギは、奄美大島と徳之島のみに生息。両島で個体を展示する施設は初めてで、20匹まで飼育できる。現在の2匹は、いずれも雄の「ユワン」と「ケンタ」。自然と同じ環境の屋外飼育場にいる「ユワン」の巣穴にはカメラがあり、昼間に中で過ごす様子も映像で確認できる。

 屋内飼育場にいる「ケンタ」は同日、植物を食べたり、動き回ったりしていた。地元の大和中学校1年の南優聖さんは「かわいい。施設を通して奄美の豊かな自然も多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 「くるぐる」は「黒々している」という意味の奄美の方言。同施設は大和村が国の補助金などを活用し、総事業費8億2700万円で整備した。交通事故対策の啓発や生態研究に取り組むほか、奄美の自然を体験できる展示もある。入館料は高校生以上1000円、小中学生700円、未就学児は無料。村民・島民は割引がある。

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