2024年9月26日、情報収集衛星を搭載し上昇するH2Aロケット49号機=南種子町の種子島宇宙センター
日本の宇宙開発を長年支えてきたH2Aロケットの最終号機となる50号機が、6月24日未明に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられることが23日、関係者への取材で分かった。
50号機は温室効果ガスや水循環を観測する衛星「GOSAT-GW」を搭載する。機体は昨年10月、種子島宇宙センターに運び込まれ、2024年度中に打ち上げる予定だったが、衛星の開発遅れで延期されていた。
H2Aロケットは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が開発した2段式の液体燃料ロケット。01年に1号機が打ち上げられた。05年の7号機から43機連続で成功しており、成功率は97.96%。高い成功率を誇るが、打ち上げ費用の高さが課題となっていた。
今回の50号機で運用を終了し、新型の基幹ロケット「H3」に移行する。