水俣病被害者の発言遮ったマイク切り問題から1年。1時間足らずだった環境相懇談会、今年は2日間で4回実施 関係施設5カ所も訪問へ

2025/04/24 21:44
〈資料写真〉記者の質問に答える浅尾慶一郎環境相=2月28日、環境省
〈資料写真〉記者の質問に答える浅尾慶一郎環境相=2月28日、環境省
 環境省は24日、浅尾慶一郎環境相が5月1日に熊本県水俣市である水俣病犠牲者慰霊式に合わせ、前日の30日午後と1日の2日間で被害者団体と4回懇談すると明らかにした。関係施設や認定患者宅も訪ねる。

 水俣病被害者・支援者連絡会をはじめ、昨年懇談に参加した水俣病患者連合、長島町の水俣病被害者獅子島の会と2時間以上懇談する。共同作業所やケアハウスなど5施設のほか、認定患者宅1軒も訪問する。

 昨年の懇談では、持ち時間を超えた被害者団体の発言中に環境省職員がマイクの音声を複数回切り問題となった。同省の担当は「昨年の反省をもとに、患者、被害者の方々に丁寧に耳を傾ける場としたい」との姿勢を示しており、1日1時間足らずから計2日間に日程を拡大した。

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