定例会見で質問に答える西畑知明警務部長(右)=25日、鹿児島市の鹿児島県警察本部
鹿児島県警は25日、懲戒処分の基準見直しに言及した県議会総務警察委員会の要望に対して、「基準が緩かったり甘かったりするという指摘は当たらない」との認識を示した。指針を示す警察庁にも要望内容は伝えたと説明し「基準の問題ではない。引き続き指針を参考にしながら厳正に対処する」と見直しを否定した。
同日の定例会見で明らかにした。西畑知明警務部長は「人事院が国家公務員に適用する指針を警察庁も参考にしている」と強調。総務警察委に求められている警察庁との協議に関しては、実施の有無を明言しなかった。
昨年8月以降取り組んでいる不祥事再発防止対策について、業務を支援する仕組みづくりや部門横断的な人事異動を改善点に挙げた。一方で西畑警務部長は「全職員が自分の問題として捉えられているかという懸念は残る。気の緩みはあってはならず、工夫を凝らしながら指導や研修をする」と述べた。
懲戒処分基準の見直しを巡っては、総務警察委が3月、「他の公務員と比べて甘いと考えられる」と指摘。「警察庁とも協議しながら処分基準を含めた見直しの検討を」と要望した。