町民や職員に見送られる大久保明町長=25日、伊仙町役場
10月30日の任期満了を前に辞職する鹿児島県伊仙町の大久保明町長(70)=6期目=の退任式が25日、町役場であった。町民や職員に感謝を示し「今後も徳之島や町の発展のために頑張りたい」と述べた。辞職は26日付。
重視した小規模校の存続について「今後も継続してほしい」と訴え、激しい議論を交わした町議会に触れ「議会の緊張感は町の発展に大きく寄与する」と語った。最後は大勢に拍手で見送られ、庁舎を後にした。
大久保町長は3月、「町長選の過熱を防ぐため」として任期途中の辞任を表明。一方、次期町長選を巡っては大久保町長派と反町長派の候補予定者が一騎打ちで争う構図になっており、反町長派からは「選挙の準備期間を十分にさせないため」と突然の辞職を批判する声も聞かれる。
町長選は5月6日告示、11日に投開票される。10日までは寳永英樹総務課長が職務代理を務める。
大久保町長は徳之島徳洲会病院長などを経て、1999年に県議選に初当選。1期目途中の2001年町長選に挑み、初当選した。