ローマ教皇死去で関心高まる…映画「教皇選挙」の観客が倍増 上映回数増やし期間も延長

2025/04/28 11:46
映画「教皇選挙」などの観客で混み合うフロア=27日、鹿児島市東千石町の天文館シネマパラダイス
映画「教皇選挙」などの観客で混み合うフロア=27日、鹿児島市東千石町の天文館シネマパラダイス
 鹿児島市の天文館シネマパラダイスで上映中の「教皇選挙」の観客動員数が、ローマ教皇フランシスコの死去後に伸びている。映画の内容と現実が連動し、1回当たりの観客は2.3倍に増加。同館は上映期間の延長や回数増を予定する。

 映画は同名小説が原作のフィクションで、今年のアカデミー賞脚色賞を受賞した。亡くなったローマ教皇の後任を決める選挙(コンクラーベ)に臨む候補者たちの駆け引きを描く。

 上映は3月20日に始まった。4月20日まで1カ月の1回当たり観客数は16人だったのに対し、教皇が亡くなった21日から27日までの1週間は37人に増えた。「期せずして現実と連動し、問い合わせが増えた。多くの方が興味を持ったようだ」と柳田弘志総支配人(62)。鑑賞した鹿児島市の会社役員、福山礼子さん(41)は「教会が抱える問題などをうかがい知れて興味深かった」と話した。

 実際のコンクラーベは5月上旬にも始まる予定。同館は2日から上映回数を1日3回に増やし、8日までの続映を決定。状況を見ながら上映延長を再検討する。

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