逆走防止へ車両進入禁止を伝える標識(写真の一部を加工しています)=28日、鹿児島市伊敷3丁目の鹿児島北インターチェンジ
ゴールデンウイークが終盤に入り、高速道路や自動車専用道路の利用増が見込まれる。鹿児島県警は「案内板や矢印標識を確認して逆走に気をつけて」と注意喚起する。栃木県では3人が死亡、10人が重軽傷を負う逆走多重事故が起きた。鹿児島県警高速道路交通警察隊が2024年に扱った逆走事故は3件、認知した110番は計23件あり、県内でも珍しくない。
24年10月、鹿児島市の指宿スカイライン西陵トンネル内で、逆走した軽トラックが乗用車と正面衝突する事故があった。翌月は九州自動車道の姶良インターチェンジ(IC)-吉田ICの下り線で、目的のICを通り過ぎてUターンしたとみられる乗用車が逆走したため、同区間が一時通行止めとなった。
県警交通部によると、24年に同隊管轄の高速道路や自動車専用道路であった逆走事故は、指宿スカイラインの事案を含む人身事故2件(前年比2件増)と物損事故1件(同1件減)だった。事故は本線上だけでなく、本線と一般道を連結するランプ部分でもあった。
同部は誤って逆走した場合の対応について、非常駐車帯など安全な場所に止めてハザードランプをつけ、周囲に知らせるよう助言する。後迫克章管理官は「止めた車内にとどまるのは危険。ガードレールの外側など安全な場所に退避し、110番してほしい」と呼びかけている。