千葉工業大、小型ハイブリッドロケット初号機を4日打ち上げ 肝付・岸良海岸 到達高度250メートル目標、洋上回収の技術確立へ

2025/05/01 21:30
発射台にロケットを設置する千葉工業大学の学生ら=2月、肝付町
発射台にロケットを設置する千葉工業大学の学生ら=2月、肝付町
 千葉工業大学(千葉県習志野市)は4日午前8時~正午、鹿児島県肝付町の岸良海岸で初の小型ハイブリッドロケットを打ち上げる。予備日は5日。安全確保のため海岸と海上に保安区域を設けるが、交通規制はない。

 推進剤に固体燃料と液体酸化剤を使う「ハイブリッドロケット」は全長1.5メートル、直径15.4センチ、重さ7キロ。千葉工大は昨年6月、宇宙産業の人材育成を目指す包括連携協定を肝付町と結び、岸良小学校跡地で準備を進めてきた。

 初号機の目標は到達高度250メートル。頂点付近でパラシュートを開き、海上着水後に機体を回収する。基礎的な打ち上げと洋上回収の技術確立を目指す。

 町内ではこれまで鹿児島大学などで構成する「鹿児島ハイブリッドロケット研究会」が辺塚海岸で小型ロケットを打ち上げてきた。町は岸良海岸に射場を集約し、宇宙のまちづくりを進める方針。

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