激しい攻防戦を繰り広げる二代目力道山(右)と豊島幸輝心(左)=4日、伊仙町目手久の徳之島なくさみ館
鹿児島県徳之島で一番強い闘牛を決める大会が4日、伊仙町目手久の徳之島なくさみ館であった。無差別級の「全島一」戦で、挑戦者の「二代目力道山」が初めて王座を獲得。1トン級の巨牛がぶつかり合う激しい攻防戦に、島内外の観客約4000人が熱狂した。
迎え撃ったのは、2度防衛中のチャンピオン「豊島幸輝心」。二代目力道山は序盤に押され気味だったものの粘り強く応戦。最後は1250キロの巨体を押し込み7分39秒の激闘を制した。
牛主の上田卓也さん(41)=天城町松原=は、2018年の初代「力道山」以来の全島一。「7年ぶりのチャンピオンでうれしい。追われる立場として、防衛戦の記録を塗り替えたい」と話した。
大会は全8組あり、ミニ軽量級はチャンピオン「友良牛」が「マルシン荒鷲」を19分36秒で下し、4度目の防衛を果たした。