船引き疾走「いい気持ち」…坊津で子の健やかな成長願う「唐カラ船祭り」 23人が浜や境内を駆け抜ける

2025/05/06 11:09
ガラガラ船を元気よく引く子どもたち=5日、南さつま市坊津町泊の九玉神社
ガラガラ船を元気よく引く子どもたち=5日、南さつま市坊津町泊の九玉神社
 「こどもの日」の5日、鹿児島県南さつま市坊津町泊で子の健やかな成長を願う「唐カラ船祭り」があった。地元ゆかりの未就学児23人が郷土玩具の唐カラ船(ガラガラ船)を引いて、元気よく浜や境内を駆け抜けた。

 坊津町郷土誌などによると、昔の交易船をかたどったというガラガラ船を男児に与える風習があり、子どもたちは引いて遊んでいた。戦後はすたれていたが、1977(昭和52)年に催しとなって復活した。

 子どもたちは泊自治公民館を出発。ガラガラと音をさせながら車輪の付いた船を引っ張った。約700メートル先の九玉神社まで歩き、境内と浜で船引き競走した。鹿児島市の川崎暁空ちゃん(4)は布のかぶとをかぶって疾走し「いい気持ち」。家族は成長ぶりに目を細めていた。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >