中国人が数千匹を許可なく持ち出し 国指定天然記念物のオカヤドカリ、高額取引のケースも 所持容疑の男「奄美大島の海岸で捕った」供述

2025/05/08 22:01
奄美署が押収したオカヤドカリ。奥のスーツケースに入れられていた=7日、奄美市の同署
奄美署が押収したオカヤドカリ。奥のスーツケースに入れられていた=7日、奄美市の同署
 国指定天然記念物のオカヤドカリ数千匹を許可なく持ち出そうとしたとして、中国籍の男3人が文化財保護法違反の疑いで逮捕された事件で、鹿児島県警奄美署は8日、1人が「奄美大島の海岸付近で捕った」と供述していると明らかにした。同日、3人を鹿児島地検名瀬支部に送検した。

 国の許可を受けオカヤドカリを販売する沖縄市の専門業者によると、オカヤドカリは中国や台湾では観賞用として人気がある。数年前から販売の問い合わせがあり、1匹2万円ほどで取引される場合もあるという。奄美署は動機などを調べている。

 送検されたのは、いずれも住所、職業不詳リャオ・ジービン容疑者(24)、ソン・ザンハオ容疑者(26)、グオ・ジアウェイ容疑者(27)。リャオ、ソン両容疑者の送検容疑は、共謀して6日午前11時半ごろ、鹿児島県奄美市の宿泊施設で、許可を受けずにオカヤドカリ約95キロを所持し、持ち出そうとした疑い。グオ容疑者は同日午後4時50分ごろ、同市で、約65キロを所持し、持ち出そうとした疑い。同署によると、3人は計約160キロ、数千匹をスーツケース6個に入れていた。

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