働き方改革だけじゃない、先生の仕事の魅力発信や研修も大切…なり手不足解消へ、有識者が提言まとめる

2025/05/13 11:00
 教員のなり手不足対策に関する鹿児島県教育委員会の有識者検討委員会が12日、提言書を地頭所恵県教育長に提出した。働き方改革の推進や魅力発信強化を求めており、県教委は今後、教員確保に向けた取り組みに反映していく。

 提言書は、教員を支援する専門スタッフの拡充や校務DXによる負担軽減、部活動の地域連携・展開の推進などを求めた。このほか若手職員への研修やフォローアップの充実、離島勤務の魅力アピールも提案している。

 検討委は企業経営者や大学教員ら8人で構成。昨年9月から計3回開催し、教員を志望する大学・短大生からの意見聴取などを踏まえ、学校現場が抱える課題や対応策について議論してきた。

 委員長を務めた溝口和宏鹿児島大学教育学部長は「働き方改革は早急に進めなければならない」と強調。社会全体で学校や教員を支る必要性を訴えた。地頭所教育長は「提言を踏まえ、鹿児島の教員の魅力発信と、学校の働き方改革に取り組んでいきたい」と話した。

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