傘を差して通学する小学生=16日、鹿児島市吉野町
桜島(鹿児島市)の南岳山頂火口では16日も噴火が続いている。15日午前10時45分ごろ発生した連続噴火は16日午前4時まで約17時間続いた。その後、午前8時までに噴火が1回、爆発が3回あり、大きな噴石が最長7合目(火口から600〜900メートル)まで飛んだ。
鹿児島空港(霧島市)では16日、発着する計7便(正午現在)が欠航した。15日夕方から降灰による欠航が相次ぎ、機材の手配ができなかった。鹿児島空港事務所によると、午前7時前までに滑走路を確認したが、基準以下の降灰量だったため、正午現在、通常運行に戻っている。
鹿児島市の天文館周辺では日傘を差して歩く人や、灰を吸い込まないようマスクを着けた人がいた。ホテルや店では周辺を掃除する従業員の姿も。スーパーハルタいづろ店の吉永貞明店長(53)は「入り口を拭き掃除し外に出す衣料品を中に片付けた。今日は人通りが少なく感じる」。旅行で訪れたロシア出身のコンスタンチン・ニキテエフさん(36)は「目に入ったり口に入ったりした。火山灰は初めてだがいい経験になった」と語った。