錦江湾横断道路 知事前向き?――費用対効果の調査に言及 海底トンネル案「最適」判断から13年「技術的な変化もある」

2025/05/17 11:23
鹿児島湾(錦江湾)と桜島。手前が鹿児島市街地
鹿児島湾(錦江湾)と桜島。手前が鹿児島市街地
 桜島と鹿児島市街地を結ぶ錦江湾横断道路構想を巡り、鹿児島県の塩田康一知事は16日の定例会見で「費用対効果の調査が必要」との認識を示した。時期や調査内容は検討するとした。

 県は2009~12年度の横断道の実現可能性調査で鹿児島-桜島を海底トンネルで結ぶ案を最適としたが、塩田知事は「前回の調査から時間がたっており、技術的な変化もある」と述べた。同調査で工事費が900~1200億円だったことを踏まえ「国の直轄事業が前提。国土強靱化(きょうじんか)計画も注視する」とした。

 横断道の実現に向け、個別に活動していた4団体が24年11月に共同で推進連携協議会を設立。自民党の森山裕幹事長(衆院鹿児島4区)が26年度からの次期国土強靱化計画での予算計上に意欲を示している。

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