県内有数の規模誇る…第71回県美展が開幕、色彩豊かな771点 25日まで黎明館・鹿児島市立美術館

2025/05/18 20:00
幅広い表現の作品に見入る来場者=17日、鹿児島市立美術館
幅広い表現の作品に見入る来場者=17日、鹿児島市立美術館
 鹿児島県内有数の規模を誇る総合美術展、第71回県美展(県美術協会など主催、南日本新聞社後援)が17日、鹿児島市の黎明館と市立美術館で始まった。公募の部と会員の部の6部門(洋画、日本画、彫刻、工芸、デザイン、写真)と、障害者を対象にしたハートフルの部の入賞入選作771点を展示している。

 同協会によると、色彩豊かで幅広いモチーフや表現の作品が見られ、シニア層の健闘が光った。公募の部の最高賞、県美展賞に輝いた遠矢佳代子さん(73)=同市=の洋画「風薫る」は、大木に着生する植物を精密に捉えた水彩で、空気感の伝わる風景表現が評価された。

 開場式の後には同協会の祝迫正豊会長が作品を解説し、来場者は耳を傾けていた。鹿児島玉龍高校3年の内村凛さんは「大人の作品を見て描きたい物を追求していると感じた。県高校美術展を頑張りたい」と話した。25日まで。19日は両館ともに休館。大人700円、高大生300円、小中生無料。

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