トゲ生えた平たい奇妙な生き物が続々――その名はヘソカドケマイマイ、準絶滅危惧種のカタツムリだった

2025/05/18 20:36
1円玉ほどの大きさのヘソカドケマイマイ=南大隅町根占
1円玉ほどの大きさのヘソカドケマイマイ=南大隅町根占
 鹿児島県南大隅町根占で5月に入り、平たくてトゲが生えた不思議なカタツムリが見つかった。鹿児島大学共通教育センターの冨山清升教授(64)=動物生態学・動物進化学=によると、県の準絶滅危惧種ヘソカドケマイマイで、「鹿児島県レッドデータブックには南薩の記録はあるが、大隅地方の記録はなく珍しい」という。

 カタツムリは1円玉ほどの大きさ。冨山教授によると、殻が薄く、周縁に毛を生やす特徴から特定した。同種は主に種子島・屋久島、トカラ列島に分布している。

 同町根占のパート馬場典子さん(54)が9日、民家のブロック塀に張り付いている10匹ほどを見つけた。「初めて見た。かわいらしい」と眺めては喜んでいる。

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