伊仙町佐弁の住宅で昨年11月、住人の女性保育士を殺害したとして、鹿児島地検は21日、殺人、住居侵入、銃刀法違反の疑いで、当時高校生で17歳だった県内の男(18)を鹿児島家裁に送致した。認否と家裁送致の際に意見を付けたかを明らかにしていない。家裁は同日、6月3日までの観護措置を決定した。
昨年11月20日夕、女性(55)宅に侵入し、刃物のようなもので女性の上半身を複数回刺すなどして殺害したとして、県警は2月に殺人、住居侵入の疑いで逮捕・送検した。逮捕時、「包丁で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めていた。死因は出血性ショック。
原則検察官送致(逆送)され、起訴されれば成人と同様に刑事裁判を受ける。
地検は2月19日~5月19日、刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置をしていた。送致容疑に銃刀法違反を加えたことは「証拠関係の検討の結果」とした。